Open Embedded Software Foundation(OESF)は2010年4月7日、組み込みシステム向け軽量Android開発環境「OESF Platform Builder(OPB)」をOESFの会員向けに無償配布を開始した。Androidの内部構造に関する詳しい知識がなくても環境を構築できるという。
OESFは、オープンソースの携帯電話プラットフォームAndroidの、組み込みシステムへの普及、開発を促進する一般社団法人。組み込みシステム向けAndroidディストリビューション「OESF Embedded Master」を開発、公開している。
「OESF Platform Builder」は、オープンソースの統合開発環境「Eclipse」のプラグインとして提供する。核となる部分に、OESFが開発した軽量版Android「Light Weight Android(LWA)」(関連記事)を採用している。LWAは携帯電話特有の機能を除くことで、プログラムサイズを半分以下にしている。Eclipseのメニューで機能を選択すると、自動的にAndroid内部の各コンポーネントの相関関係を整理し必要なプログラムを取り出して再構成する。そのため開発者は内部構造を意識する必要がないという。
OPBとLWAは、OESFの「System Coreワーキンググループ」でアットマークテクノとサムシングプレシャスが中心となって開発した。OPBとLWAは、OESFが6月下旬に一般公開を予定しているAndroidディストリビューションの次期版「OESF Embedded Master 2」に組み込む予定だ。
(高橋 信頼=ITpro) [2010/04/08]
2010年4月8日木曜日
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